美しの沼

客席より愛を込めて。

いつかの自分のため:記録を残す意味

風邪ひいてしまい、まともに文章が書けなくてレポにならない。。

ので、少し前からちょっと書いてた久しぶりにブログを始めた理由を先に。

 

気になる俳優さん(アイドルやダンサーさんでも可)を見つけた時、どうするか。

今年、2.5舞台をきっかけに久しぶりに新しく気になる俳優さんができた。相手は元々原作の最推しのキャラクターを演じた役者さん。その舞台で彼は私の好きなキャラクターを夢を壊すことなく演じてくれて、更に劇中で見せてくれた表情やダンスの時の身体の動かし方にも惹かれた。実は2.5舞台から俳優さんに興味を持ったのが初めての経験だったこともあり、彼が好きなのかキャラが好きなのか判断ができないので、まずは彼について調べた。

Wikipediaの個人ページがないことに心底驚いたが、事務所のプロフィールでキャリアを確認する。*1 そして、俳優としてのキャリアは実はそう長くないが、所属事務所が舞台を主催しており、そちらではすでに主演やメインキャストを務めていることがわかった。

 

よし!!と思ったが、そう上手くはいかなかった。

満足できるだけの情報が得られなかったので。 

私のこれまでの感覚だと、コンスタントに興行を行っている劇団や主催であれば、検索をすれば多少は観劇レポを得られると思っていた。日本でも有数の巨大事務所に所属しているじたんはもちろんだが、これまで贔屓にしてきた俳優たちも、その全てとは言わないが、調べればほとんどの場合、それぞれの役の芝居の詳細は分からずとも、その舞台の評判くらいは分かることがほとんどだった。

今回の場合、私が欲しかったのは、ズバリ気になる役者の芝居や歌、ダンス、殺陣、アクションなど全般の評判。そこはまぁ、小劇場だし、ピンポイントすぎて無理だとしても、コンスタントに事務所舞台が行われているので、ある程度客観的な演出、脚本の感想や傾向が得られれば過去作のDVDを購入するかどうかや、次の舞台が発表された時の判断材料になると考えていた。しかし、結局私が完全に納得できる、満足できる情報は得られなかった。*2

結果的に、これはもう生で観て確かめるしかないと決心がついたので、自分としては問題はなかったのだが*3、 それは私が首都圏で生活していて、普段から思い立ったら当日券でも舞台を観るような人間だからこそ。これがそう気軽に遠征のできない人だったり、舞台初心者の若い子だったらどうだろう。

 

その時、昔を思い出した。

 

*** 

 

私は割と突然変異でじたんのファンになった。

背景として世の中の(周囲の知り合いの)ごくせんブームや野ブタ青春アミーゴ)などがあったけど、身内に所謂ジャニヲタな人はいなかった。皆がTVで見れる仁亀や山P、錦戸亮くんに満足している中、その後ろにいたじたんのファンになったのは周りでは私だけだった。ジャニーズJrという言葉は知ってはいたものの、じたんがどのような仕事をしているのかもよくわかっていなかったので、毎日ブログやmixi*4で新着日記を探した。Jrと言ってもCMに出たり限定ユニットに選ばれたりしてるから一般人だった私の目に留まったじたんは人気があったので、思った以上に情報はたくさん得られた。日々、ネットでじたんのことを調べたり動画サイトをあさった。じたんがたくさん映り込みしてる先輩たちのDVDを購入するところまでは自力でいけた。

それは夏のコンサートのレポをとにかく読み漁り、やはりじたんを生で見たいと思うようになって少しした頃。じたんを知って初めて彼の誕生日を迎えた。先輩の主演舞台に出演していたじたんは、先輩の粋な計らいで、板の上でたくさんのファンの人たちと共演者たちにお誕生日を祝ってもらっていた…人様の日記を読み、詳細なレポに感謝するとともに、なんで自分がそれを見れていないのかと凹んだ。

正直落ち込み悩んでいた私を助けてくれたのは茶の間なりに書いていたじたん日記を読んで声をかけてくれた人たちだ。*5 その後、優しい先輩がたの手ほどきを受け、初めて団扇を作り、コンサートに行った。その後はじたんがバックに着くデビュー組の先輩たちのファンクラブに入り*6、あっという間に立派なジャニヲタになった。

舞台やコンサートの感想は積極的に書いた。じたんの現場に入っていると言うことをアピールしたい自己満足もあったのは確かだが、こんなにも素敵なじたんのことを、少しでも興味がある人に知ってもらいたいという気持ちの方が大きかった。レポはずっと全体公開で書いた。自分がそうだったように、自分の日記を見て、じたんに会いたいと思ってくれる人がいたらいいなと思ったのだ。

 

時は流れ、だんだんとヲタクはmixiからTwitterに移動しはじめる。Twitterは便利だ。mixiよりも簡単に浅く人とつながれるし、気軽に発言ができる。元々人見知りの自分にとってもTwitterは居心地がよく、じたんのデビュー前後には、私の発信交流ツールはほぼTwitterになった。

じたんのファンは多い。今もマメにブログを書いてくれている人もいるし、なんならツアーや舞台初日にTwitterに感想を落とせば、瞬時にRTで情報は共有され、時には勝手にまとめられたりもする。デビュー以降は情報が多すぎて自分の怠惰で出演TVの録画を逃したことはあっても、欲しい情報が得られないなんてことはなかった。自分が現場に入らなくても、その日検索をすればすぐにじたんのレポは見つかる。

 

じたんのデビュー前後より私はもともと好きだった舞台観劇の比率を上げた。*7 おかげで私のTLでは毎日のように様々な舞台やアイドルのコンサートの感想が大量に流れていく。しかし、140文字では主語もないことも多く、日が経ってしまうと、ある特定の舞台、公演のことが知りたい場合、Twitterから情報を得るのは難しいと感じる。

 

*** 

 

今や何万もファンのいるじたんの場合はそのうち1%が感想をネットに書くとしても、それだけで数百人はいることになる。*8

だけど、舞台俳優たちは? 普段100-200のキャパで舞台をやっている役者たち、彼ら一人ひとりのファンのうち、彼らの板の上の姿の記録を残してくれる人は何人いるだろうか。

 

 

推しくんに関しては完全なド新規のため、自分が急に推しくんについて語り出しても、誰かの助けになるとは思っていない。そもそも彼は今ブレイクしかけているので、この先については今回の私のような心配はいらないかもしれない*9 。 

しかし、書くことで好きになった役者の、好きだと思った演出家や劇団の足跡が一つ増えるのはいいなと思う。

 

私はわざわざファン(担当、推し)と名乗っているのに現場に入らない人間、本人のメインの活動にお金を払えない人間が基本的には好きじゃない。じたんについてはもはやそういう茶の間がコンサートに来ると更に倍率が上がるのでこなくてもいいとは思わなくもないけども。なお北海道&東北のファンは絶賛募集中です。少なくとも、じたんはアイドルなので、じたんの所属しているグループの誰かのファンなのに、その本業であるCDの1枚も買わない人間が偉そうに担当語りをしたり、コンサートでファンサがもらえたもらえないの話をしてる姿は本当に冷えた目で見ている。*10

しかし、自分が当初、J事務所にそれなりにハードルを感じたように、イケメン俳優くんたちに対して興味を持った人のなかには、内容の良し悪しはもちろん、出番もわからない舞台のチケットを買って劇場に足を運ぶことに、なかなか勇気が持てない人というのもきっといるのではないか。*11

 

同担や同厨に限らず、そんな風に現場に出ることを迷ってる人が役者の名前や出演舞台などを検索した時に、背中を押すその一助となったらいいなとは思う。*12

 

 

だからこれは未来の誰かのためじゃない、これはいつかの自分のため。 

楽しかった舞台は楽しかったと、ハマらなかった舞台はハマらなかったと、できれば軽くでもいいから記録を残す方がいいなと久しぶりに思ったという話。

 

 

 

今のところ、多分観た舞台全てのレポは書けないと思うけど、残したい/共有したいと思った舞台の話や、140文字では足りなかったヲタ語りはしていこうという気持ち。

そんなわけで元々マメじゃないので、飽きるかもしれないし、可もなく不可もなかった舞台とかはわざわざ書かないかもしれない。何しろ早速風邪引いて、ちょっと書く気持ちが弱まってしまっている。。

*1:まさかの初舞台がペダステ直線鬼だったし、なんならKステも観ていたがその時はアンサンブルに目が行ってなかった模様

*2:得られたのは今年のアルカナ・ファミリアくらい。ありがとうアルカナ。デビトがかっこよくて本当に良かった

*3:その後の出演舞台や映画に足を運び、過去出演作のDVDも結局購入

*4:基本的に当時の私の居場所はmixi

*5:同担やえび担など、同じラインのJrのファンの人たち

*6:Jr担はバックに着く可能性のあるデビュー組のファンクラブに入ることが多い。というかファンクラブに入らないとチケットが手に入らない

*7:これは単純に忙しい成人Jrと比べるとデビュー組はテレビ仕事なども増えて圧倒的に現場が少ないので予算と時間をじたん以外にかけられる

*8:しかもジャニの場合、一人の感想よりも大きなRTやいいね、呟きによるトレンド入りの動きの方が公式に伝わりやすい部分もあるので、タレント本人たちがつぶやくことはなくとも、Twitterはファン活動において重要なツールになっている。

*9:wikipediaについては事務所の誰かか古参ヲタの方にできるだけ早めに正確に作っていただきたいところ

*10:今年の夏のハイライト、シャララ狩りは本当に久々にヲタクとして血湧き肉躍る出来事でもあった。なにしろファンクラブ会員が全員1枚買っていれば何も問題なかったはずなのだから

*11:もちろん、イケメン若手俳優や地下アイドル系はSNSや安いイベントで本人に絡めるので本業にお金を出す気がそもそもない馬鹿野郎は一定数いるのは知ってる

*12:人にもよるかもしれないが少なくとも私はじたんや推しが褒められているのを見るのが大好きなので、いい仕事をしている時はTwitterでも積極的に推しの名前で検索する。 気になる舞台がある程度ロングランなら、自主的にネタバレレポを読んで観に行くか検討する。