美しの沼

客席より愛を込めて。

恋するブロードウェイという学校

せっかくブログ作ったので、ツキステ以外で、2016年最高な現場大賞上位のものも、書こうと決意しました。*1

 

恋するブロードウェイ(通称:恋ブロ)は若手男性俳優によるミュージカルコンサート。

今回のウェブサイトにも次代のミュージカルスターを目指す若者たちが、ミュージカルナンバーを惜しみなく披露する、“恋するブロードウェイ♪”シリーズ。

ブロードウェイとタイトルにはありますけど、基本的には「若手男性俳優のミュージカル曲いろいろガラコン」なんで、これまでの選曲で言うと、ウィーンミュージカルの曲、ディズニーの曲、オフブロードウェイスタートの曲なども歌ってます。

最初こそ「若手イケメン俳優が!」みたいなコピーに閉口しましたけど、ここ数年ちょっと増えすぎているミュージカルのガラコン事情を見ると、作曲者や時代の縛りもしくは、恋ブロのように「男性&若手」で縛った方が観る方も楽しいなぁと思います。

スーパーバイザー(以下SV)としてミュージカル界のスターである岡幸二郎氏が関わってくださっているこのコンサート。

最初はSVって何よって思っていたのですが、どうやら演出、音楽監督はそれぞれいるものの、岡さんが出演者の人選、楽曲選び、稽古に至るまで、全部に関わってくださっているようなのです。*2

私は岡幸二郎というミュージカル俳優を元々好きだったんですけど、この恋ブロに通うようになってから好きを超えて、敬愛の念を抱いています。

そんなSV岡さん、去年あたりからは、恋ブロメンバーが大きな舞台で活躍するようになったことを、恋ブロのパンフレットやブログでドヤるようになってきたんですけど、それが客席から恋ブロを見守ってきた側としてもたまらなく嬉しいし楽しい!!

岡さんにはいつまでも、「○○は俺が育てた(ドヤァ」をしていて欲しいです。

 

 

私は恋ブロは1から知ってるけど、通い始めたのは2から。通い始めて4年目です。

1の時はこんな風に素敵なシリーズとして続くとは思っていなくて、他の予定とかぶってしまったので、パスしたんです。。*3

個人的には恋ブロ3が出演者のレベルがシリーズで一番高かったと思うので大好きなんですけど、今回の~It’s festival!~は若く未熟な子もいましたが、恋ブロ3に匹敵するくらい楽しくてHAPPYな時間でした。

今年が特に楽しいと思えたのは、自分が特に応援してる内藤君がこのコンサートのコンセプトど真ん中に未来がある状態で輝いてるからだろうなぁ。*4

さらに単発の企画かと思った恋ブロも5年目を迎えて、特に去年から今年にかけて、1に出演した人たち(=岡さんが最初に「まだ芽が出ていない若手ミュージカル俳優」と感じた子たち)がそれぞれブレイクしていて、岡さん自身もそれを嬉しく感じてくれていることが、シリーズナンバーではなく、It’s festival!というタイトルだったり、今までと違って岡さんが表に出てくる流れになったのかなと思います。*5

 

恋するブロードウェイ~It’s festival!~

【出演】常川藍里、内藤大希、法月康平、HERO、三浦宏規、味方良介、森田晋平、矢田悠祐

     guest:大山真志(15日出演)、海宝直人(16日出演)

【スーパーバイザー】岡幸二郎  【会場】恵比寿・ザ・ガーデンホール

 

10月14日夜、15日昼夜、16日昼夜:全通しました。

 

全体的な印象

とても楽しい時間でしたが、やはり推しがいたからというのが大きいと思うので、あえて少し冷静に思い返すと、レギュラーメンバーからついに抜群に声量があるタイプ(これまでで言うと大山、海宝、小野田とか)がいなくなってしまったので全員で歌った時のスケール感はなくなったかなというか、コンパクトになった感じは否めない。ちなみに歌の平均レベルは恋ブロ2や恋ブロ4よりは、ずっと高いと思います。

あとは今年は一気に新入りが3人も入ったことに加えて、内藤-大山ほどの鉄板コンビみたいな関係性が見えなかったので(内藤-法月は恋ブロになると親友モード封印するのか?)、MCに台本があるのはいつものことだけど、もうちょっとアドリブというか生の板の上でそれぞれの個性を出してもらいたかったかなぁと思えるくらい、どうにも最後まで硬かったです。*6

味方くんしか回す人いないかったんだろうけど、真面目な法月くんあたりに進行させて味方内藤あたりが自由に動いても良かったのではと思ったりもします。だから、千秋楽で、味方内藤のMCパートで、味方くんがミスをした時、アドリブでそれを笑いに持って行った内藤君、贔屓目なしにすごくいい動きしていたと思いますよ。普段は内藤くんのすぐやり直す癖嫌いだけども!!!

 

あとは、前から思ってるのは、それなりにお金とってるんだから(チケット代金は安くないですよ)、照明やスモークなんかの演出面でもう少し工夫が欲しい。スクリーンにシルエット投影くらいはしても良くない?? すっごいダサい、学園祭みたいな色の照明だけなのが気になる。。

更に今年は内藤ファンとして衣装がすごく不満です。ダサいわけではないんだけど、なんで2着ともあの人、チェックだったんですかね!? スタイリストさん、内藤だけ手抜きすぎでは?? 衣装替えがあるんですけど、初日は一人だけ衣装が変わってない!?って錯覚したよ。

 

セットリスト 
  1. Don’t stop belivin’(glee)(全員)
  2. How to succeed(How to succeed) (常川)
  3. Greased Lightning(Grease) (森田)
  4. Foot Loose (Foot Loose)(HERO)
  5. 街灯に寄りかかって (ME & MY GIRL)(三浦)
  6. All I need is the girl (Gypsy)(内藤)
  7. My One and Only (My One and Only)(味方)
  8. I’ m not my father’s son (Kinky Boots) (矢田)
  9. Luck be a lady(Guys and Dolls)(法月)
  10. GUEST:愛せぬならば(美女と野獣)(大山)/On my own (Les Miserables)(海宝)
  11. GUEST:I am what I am (La Cage Aux Folles)(大山)/Listen (Dream Girls) (海宝) 
  12. MC&ゲームコーナー(ゲストも参加)
  13. S’wonderful(巴里のアメリカ人)(常川森田HEROがメインで全員)
  14. Once Before I go (The boy from OZ) (味方)
  15. Stepping out with my baby (Easter Parade) (矢田)
  16. Sit down you’re rocking the boat (Guys and Dolls) (内藤)
  17. Dancing in the dark (The Band Wagon)(全員、ダンスソロ三浦)
  18. Something’s Coming (West Side Story)(法月)
  19. ‘Til Him (The Producers) (法月&味方)
  20. At the Grand Hotel (The Grand Hotel) (内藤)
  21. I’ll cover you (RENT) (矢田&常川)
  22. One night only (Dream Girls)(三浦常川森田HERO多めで全員)
  23. Cross the Line (Big the musical)(全員)
  24. Anything goes (Anything goes)(全員)
  25. You can’t stop the beat (Hairspray)(全員)
  26. Don’t stop belivin’(glee)(全員、ゲストも途中参加)
  27. You can’t stop the beat (Hairspray)(千秋楽のみ、海宝大山西川大貴も参加)

 

セットリストは自分の記憶と配られたものと、他のブログを書かれている方から、自分用にまとめました。間違っていたらご指摘ください。

いつも通り、楽曲によってはそれぞれのソロに他のメンバーがコーラスやダンスのバックに付いたりもしてました。他のミュージカルコンサートだとそれは滅多にないので、これこそ恋ブロの楽しさであり若手でやってくれることの良さだね。Greased Lightningの演出とかなかなか面白かったです。

今年はディズニメドレーはなかったですけど、S’wonderful〜Dancing in the darkはノンストップになっていて、MCに出した椅子をそのまま演出で使っていたのが印象的。レビューがだいすきなので、こういうの大好物。

新人君も歌えるメンバーだったので、歌割もキャリア比がついてるくらいでそこまで差がなかった印象。ロングトーンや合唱に重なるパートなどの声量と歌唱力がいるパートは基本、内藤、次いで矢田って感じの歌割だったかなと。内藤くんがこんなに美味しいパートばっかり歌ってていいのかって初日は泣きそうでした。

どうしても歌唱力で劣る三浦君が少し歌のソロパートが少ない代わりに、Dancing in the darkではダンスソロが与えられ、見事な跳躍を見せてもらいました。常川くんもバレエの心得があるので、コンサート中、何箇所か二人で踊っているところもあり、とても綺麗。でも、全員揃ってのダンスだと内藤君のダンスが凄く良いのです。自慢。

セトリ全体では、内藤君が一人だけソロ3曲なのはちょっと驚きでした。もちろんバランスの問題もあるのはわかるけど、もしかしたら餞別なのかもしれないと感じました。個人的にはこういうガラコン形式で普段聞けないデュエットが聴けるのが好きだったりするので、今回は内藤君にデュエットがなかったのは少しだけ残念でもありました。*7

 

選曲については金曜のアフタートークの岡さん曰く「今までの選曲で一番マニアック」。

今回は、彼ら自身が歌いたい曲というより、岡さんから課題を与えるような、似合うだろう曲を選曲した、みたいな話もありました。

確かに過去のMCで自分たちのソロを「歌いたかった曲」みたいな話もあったりしたので、一応希望も聞きつつ毎回選曲してくださっているんだろうなぁとしみじみ。*8

 

土日がゲストありだったので、金曜のみあった岡さんと恋ブロレギュラー組として内藤法月味方のアフタートークはなかなかに面白かったです。13500円の男という表現は帝国劇場プリンシパルとしての自覚を持たなければいけないという内藤へのゲキだったと思うし、味方法月もそこに続けと口に出しちゃうのが本当に岡さんらしい。

 

 

キャストごとの感想

常川藍里

ジャニーズにいた頃から知ってるので成長したなぁというのが半分。久しぶりに見た常川君、金髪になった姿が、こんなに塚ちゃんに似ていただろうかとなったのが半分。

歌とダンスの基礎がしっかりしてるのは、海宝くんと一緒のコンサートだったり、ミリオンダラーヒストリーで知っていたので新人と言っても安心枠。

ソロよりも、「I’ll cover you」で矢田ちゃんに負けずにハモリを包み込むように歌っていたのが印象的。

気になるのは四季のウエストサイドに出ていたせいか、実力はさらにアップ、より基礎が固まった感じがしたんですけど、その分、押し出しが弱くなってるようにも思えました。前に見た時のがキラキラしていたように思います。劇団四季さんに出ると地味になる現象なんなんだろうね。。

そこらへんについては、来年のALTAR BOYZで改善というか、殻を破って欲しいなぁと期待しています。

 

森田晋平

皆、言ってると思いますが「新人とは!?」「伊礼彼方氏に似ている」。

常川君同様、大学の芸術系を出ているので、すでに備わってる基礎(発声や身体の動かし方)に加えて、プロとしての舞台は初舞台でも学生時代からモデル活動はしているらしい、その見栄えと華やかさ。

絶対、この後、出てくるでしょう。むしろ先輩たちごぼう抜きの可能性もある素材。

今っぽい雰囲気じゃないけど、良い体格でイケメンなのでクラシカルなミュージカルでも見たいし、背も幅も厚みもあり、和太鼓などの経験がかなりあるようなので、殺陣のあるような和モノ舞台でも活躍できそう。

ルドルフでもアンジョルラスでも「彼」byスリルミーでもなんでも似合いそうです。

 

HERO

韓国の子としか知らず、彼の所属してるグループも彼自身も知らなかったので、良い意味で裏切られた今回のアイドル枠です。韓国出身で恋ブロ出るっていうから歌唱力だけ完成されてる子が出てくるのかなぁとか思ってたら、まぁかわいらしい。

声量はあるし、動きも軽やかだけど、決して完成されてるわけではなくて、そのリアクションだったりファンサービスだったりもひっくるめて応援したくなるタイプですね。

日本の舞台に出るならもう少し日本語頑張らないといけないけど、ソロの「Foot Loose」はとっても可愛くて良かったです。

 

三浦宏規

今回一番驚かされた人。岡さんの言う通りで、私は前回の恋ブロで「三浦くんかわいい〜。ダンス綺麗〜。だけど、歌は下手というか素人だ〜」って思った人です。

デビミュのリツカの表現も綺麗で、美人な子だし、バレエをもっと極めてもいいのにミュージカルがやりたいのかなぁと思っていたらテニミュ跡部役に決まっていて。跡部役に10代のイメージがなかったので(いや、そもそも跡部は中学三年生だけども)、びっくりしました。

久々に見た三浦くんはまず背が高くなってて(もうリツカはできないな)、さらに歌もかなり上手くなってる!!!(あくまでも本人比)これはテニミュで浅井さんとかにきっちり指導していただけた成果なのだろうか。。*9

もちろん、今年の新人枠が基礎のできている3人だったので、今回の恋ブロでも、一番歌が下手だったのは誰が聞いても三浦くんではあるんだけど、前回からの伸びしろと、持って生まれた華やかさにバレエで培った動きのしなやかさには感服。これからの未来に可能性しかないなとはこういうことです。

あとは、やっぱりせっかくバレエの身体能力があるんだから、バレエ専門じゃなく、舞台の世界に来たならジャズやポップスのダンスをメインにした舞台用のダンスは身につけて欲しいところ。テンポの速い曲では三浦くん、割と振り遅れ気味だったので気になってたら、やっぱりSV様も「シアターダンス」を身につけろとおっしゃっていましたね。

 

矢田悠祐

矢田くんも三浦くんほどじゃないけど、初舞台*10ダンスに苦戦しまくっていた2つ目の舞台*11を観ているので、推しというわけじゃないんだけど、どうにもこうにも親目線のようになってしまう。

率直に、上手くなったなと。歌は元々センスの塊だったけど、ビブラートとか強すぎで、本人の癖が強すぎたのが、割と聞きやすくなった(それでもクラシカルなミュージカルは向かないかなぁとも思うけど)。今回のソロの「Stepping out with my baby」がまぁかっこいいこと。岡さんもそりゃセンスあると言いますよ。こういう楽曲が似合っちゃうのがずるいわ。

ダンスも本当に酷かったのに、周りに溶け込むくらいには動けるようになって感動。

彼の場合は顔も歌声もかなり個性が強いので、多少好き嫌いも分かれるとは思うんですが(イケメンで美声なんだけども、あまり得意じゃないという知人もいます)、唯一無二の存在感ですので、そりゃ主演もいとめるのも納得です。

「I’ll cover you」もすごく良かったし、声質的にRENTはありだと思うけど、エンジェルのためにはヒールで軽やかに動けるようになっていただきたい^^どーかなぁ

 

味方良介

今回、実は一番感動したかもしれない。

恋ブロでずっと見ている上に、なんなら私が唯一観ているテニミュは2nd立海だったので、そこにも彼はいたんですけど、私はこれまであまり彼をよく思っていなかった。

それは、そもそも上手くなかったし、なかなか進歩しないなぁと感じたから。恋ブロのラストスパートは毎年なかなかに過酷です。You can’t stop the beatで、毎年ぶっ倒れそうになるのもわかる。けど、彼はどーにも、リズム感に課題があるようで、毎年共演者に助けられ(今年もぶっちゃけ内藤さんが助けてました)、岡さんに与えられてる課題をクリアしきれていないように思えていました。もちろん世の中には、彼よりできてない人はいるけど、SVと個人的なつながりがあるからって、このレベルでこんなに恵まれたチャンスをもらっていて、この成長スピードでいいの??と思うところはあったのです。

しかし、今年は上手くなったなぁと。いや、もちろんまだまだなんです。なんなら単純な歌唱力では新人3人に負けてるじゃんって感じでもあった。でも、今までで一番成長を感じたというか、表現力、芝居歌の力もついた感じがしました。曲をきちんと歌ってその上に自分の魅力を出すことができるようになってきているのではという印象。今回のセトリだと「My One and Only」なんて彼の声の甘さと合わさってなかなか好きでした。しかも、最年長のわたしの推しは致命的なまでにリーダーシップがないと思われるので、MCだけでも大変だったと思います。本当にお疲れ様。

 

法月康平

恋ブロ2で見て以来、恋ブロではもちろん毎年観てるし、SLAZYなどの舞台はもちろん、いつの間にか推しの親友になってて、もはや彼も他人じゃない感じがしてしまう人。

歌は見るたびに安定感がましてて、特に高音をキンキンさせずに綺麗に伸びやかに出せる人。パンっと音をはめることにおいては推しよりセンスがあるかもしれません。ダンスは課題だと思うけど、昔よりは上手くなってる…かな??

歌の中では「Luck be a lady」がとても好きでした。星組でガイズを見ていたけど、こんなにスタイリッシュというかオシャレで粋でかっこいい曲だったか!?ってなりました。

法月くんの最大の課題は歌よりも芝居なんじゃないかなぁと個人的に思っているので、本当はグランドミュージカルでのアンサンブルとかを経験できるといいんだけど、そこそこ人気もあって大手事務所にいると難しいのかなぁと。

よくも悪くも全部ノリくんぽく歌えてしまうのよね。コンサートでその曲はすごくかっこいいんだけど、元のミュージカルがどんな場面か想像しにくいというか。。

何しろ背も高くてお顔も綺麗で、ステージ映えする方なので、2.5でもなんでもいいのでもっとその役になりきらなきゃいけないような作品を経験して(SLAZYのQちゃんも、デビミュのノエルもノリくんの味付けでいい役なので、もっと役作りで脚本やその背景に向き合ったり、演出家のロボットにならなきゃいけないような自由度のない舞台を経験してほしい)、大きく羽ばたいてくれることを期待しています。

 

で、推しの話の前に先にこちらから。

 

GUEST

大山真志

大河ドラマ出演おめでとう!大河については棚ぼたな部分もありますが、それ以外でも着実に階段を登っているイメージのまさし。彼の場合は20代の今より30代中頃からが真の勝負所だと勝手に思ってるんだけど、本人も周りもそういう認識がちゃんとあるのじゃないかなぁ〜。ミュージカルで王子様って役より、王様だったり、それこそ大人の男の役をやれる人だと思ってるので(マリウスじゃなくて真志はバルジャンをやってほしいわけで)。低音が出せて体格がいいミュージカル俳優ってすごく貴重なので多分これから年齢を重ねるごとに重宝されるでしょう。

「I am what I am」が最高だった。私は私自身の太鼓を打ち鳴らすが若干腹太鼓かなって思わなくもないけど、それでもそれでもこれからの真志を信じてついていきたくさせるナンバー!!かっこいいです!!!!

 

海宝直人

この5年で完全にミュージカル界の最前線まで一気に行っちゃった人。

もー、大丈夫だなって感じて今年FCを更新しなかったんだけど、もちろん歌声は最高に好きです。

当時から実力は間違えないけど、岡さんが言う通り、地味だな〜主役になれるかな〜、でもまずはマリウスになってもらって〜〜って勝手に思っていたら、本当にマリウスになったし、その後はなるほど劇団四季できた。四季の作品で間違えない実力を見せ付けてもらっています。

今回の海宝くんは「On My Own」はもちろん良いけど、むしろ「Listen」!!!!

この人、ミュージカル俳優として芝居歌が上手いだけじゃなくて、英語の歌をこれだけ歌える、その表面に出る演技と音を取る歌唱力だけじゃなくて、歌うための口の筋肉(頬だったり舌だったり)も完璧に鍛えてるんだろうなぁああああと聴き惚れました。

私自身は英語できないけども、海宝くんの英語の歌唱が見事だというのが素人にもわかるくらいすごかったです。

 

推しのことを話します

内藤大希

お疲れ様です。恋ブロとともに成長してきた5年間だったんだろうなぁ。

歌はここ1-2年特に上達してるし、ダンスについては元から上手だったけど、今回のメンバーだと更に安定感がはっきりとわかる。

そして、内藤君の良さは何よりもその歌声と演技力による繊細な「芝居歌」だとずっと思ってきました。

岡さんの今年の恋ブロ総括を読んで、まさに私が内藤君が好きだと思う部分を岡さんも評価しているんだなぁとこれまでの恋ブロの選曲からして分かってはいたけど、岡さんからの「正解!」をもらえた気持ちで本当に嬉しかったです。

今回のソロ3曲、「All I need is the girl」、「Sit down you’re rocking the boat」、「At the Grand Hotel」は、どれもまさに芝居歌と言える楽曲。思えば過去の恋ブロでも内藤くんに与えられた楽曲はその1曲でステージの空気を変えることが求められるようなナンバーばかりでした。内藤君が歌うと何か場面が、背景が、そこにドラマがあるのが見えてくる、想像したくなる。そんなところが本当に好きです。

Gypsyは観たことがないので、実際にはどんな場面なのかわからない。ガイズは個人的には恋ブロというショーの一場面として、すごく良かったけど内藤くん向きな作品じゃないと思うので、個人的にはグランドホテルは将来的に機会があったら実際、オットーを演じてもらいたいなぁと思いました。

 

今年、レミゼが決まった時、中規模の作品のメインどころもやってないのに、まさかそんな一足飛びに帝劇のプリンシパルになるなんてと、喜ぶと同時に本気でびっくりしてしまった。だけど、内藤君の適性を考えれば、レミゼくらい全編歌で全編お芝居の、全てが芝居歌で紡がれている作品はないわけで。もしかしたらすごく彼に向いている作品なのかもしれないと、今は思ったりしています。

 

歴代恋ブロのメンバーであり、気心も知れている大山海宝小野田あたりに比べると、正直、内藤くんには圧倒的な声量や喉の強さはないと思います。総合歌唱力は負けてて、1-2年前までは本人も全然負けてるって感じを、こっち(客側に)最初から出しちゃってたと思う。応援している側としては「内藤君には彼らにはない魅力もあるのよ!」と思いつつも、本人が同世代の彼らに最初から叶わないってスタンスでいられるのはたまらないなぁと思ったりもした時期もありました。

しかし、そんな中、マリウスが決まり、そして今年の恋ブロ土曜の夜のTwitter

このツイート見た時、泣きそうになっちゃったよ。 

歌唱力は本人も自覚あると思うけど、本当に進化してる。そう、歌は生まれ持ったものに加え努力で向上するんです。声楽やってる人曰く、喉の筋肉は40代まで進化するって言ってたし!!!!

もちろん内藤が上手くなった分だけ海宝くんも上手くなってるわけだから今後も努力を続けてください。

私が内藤くんに出会った時、いい声をしてるしもちろん下手じゃないけど、「現時点では」帝劇でプリンシパルとして歌うだけの歌唱力はないとも思っていた。

だけど、今は違う。

 

内藤くんのマリウスがとにかく楽しみです。 

 

 

最後に、岡さんからの愛情あふれる通信簿。 

岡幸二郎のエグゼリーノの蒼い溜息 : 『恋するブロードウェイ It’s festival!』終了

 

恋ブロ1の時は出演オファーを何度か断ったという内藤君。

毎回毎回、海宝小野田には歌で絶対かなわないってスタンスが出てしまっていた内藤君。

もっくんに対してだけ強気で行ける内藤くん。

だけど、努力は怠らなかった内藤君。

5回中4回恋ブロに出て岡さんの学校で学び成長してきた内藤くんが、来年はいよいよ帝劇のプリンシパルになります。

 

内藤くん本人は来年も!!って言ってたけど、空気的に岡さんは内藤君に卒業だぞって空気をバンバン出していたのはそういうことなんだろうな。。

そもそも来年はスケジュール的に出れないでしょ!?

私としても、出れないのは寂しいとも思うので、どうにかゲストで出てくれるのが一番嬉しいんだけど、どーなってるかなぁ。

 

帝劇で落第のハンコもらわないように頑張ってください。

恋ブロありがとうございます。

*1:ちなみに、エントリーしたのは「ツキステ。」「Alone with(4月)」「恋ブロ」キスマイの2016ツアーの「I Scream」です。AWはセトリが思い出せない。ツキステ。は順次書く、I Screamは今更すぎるので、DVDが出たら書こうかなと考え中。

*2:当然岡さんご自身も忙しいので、全部を見れるわけじゃないし、関わり度合いもにその年によって違ったり、ご自身の意向の反映度合いも色々だったりはするんじゃないかなぁとはブログから勝手に感じ取ってます。

*3:代々木体育館のABC-Zのコンサートに行ってました。エビコンは楽しかったけれど、長い掛け持ちヲタク人生でちょっぴり後悔の気持ちもあることの一つ。

*4:来年の帝国劇場のLes Misérablesにマリウス役での出演が決まっている

*5:SV岡幸二郎氏はこれまでも本番中劇場には来ていましたが、今回のようにトークに参加はなく、劇場ロビーのプレゼントBOX脇でファンの子たちから若手俳優へのプレゼント受け取って仕分けしたりしていらっしゃいました。多分人によってはあれが岡幸二郎だって気づいてない子もいただろう。

*6:稽古期間から打ち上げに至るまで仲は良さそうだったのに、結局HEROくんにだいぶ助けられていたように思うMCパート。ただ、初舞台の子もいることだし、きちんとやるという意味で台本有りのMC自体は別に嫌いではない。

*7:恋ブロ3の時に海宝&内藤でリトル・マーメイドの「Part of your world」をデュエットしていたのですけが、推し二人ってこともあるけど、あれがたまらなく好きだったなぁ

*8:ちなみに内藤さんは毎回、元の作品知らないとか言ってるくらいだし、全然希望出してなさそうです

*9:浅井さやか氏(one on one主催)。テニミュなどのネルケ作品のミュージカルの歌唱指導などでも大変おなじみ

*10:合唱ブラボー

*11:天使達-ANGELS- 俺たちは天使か!?

ツキステ沼の自己分析。

そもそもツキウタ。とは

ざっくりと。知ってる方は飛ばしてください。

 

about | ツキウタ。 

ツキウタ。 - Wikipedia

男女それぞれ12人(グループとしては6人組なので男女4つのアイドルグループがあります)のキャラクターによるアイドルものCDシリーズ(楽曲とドラマ)。ただそれだけ聞くと、皆さん、最近2次元アイドルもの多いよね〜ってなると思うのですが、ツキウタ。の特徴として面白いのは多分二つ。

  1. 各キャラクターの楽曲をボカロPとしてニコ動などで有名な新進気鋭のクリエイターたちが制作。しかもキャラクターごとにプロデューサー(作詞作曲者、以下P)が固定なので(12人のキャラクターに12人のPがいます)、このキャラはこういう雰囲気の曲という色があるのが面白いです。2次元で好きなキャラクターを決めるとき、見た目、声優さん、キャラの設定や性格っていうのはもちろんあると思いますが、ツキウタ。は曲(及びP)という選択肢もあるかと思います。
  2. 各キャラクターは「月」をイメージした男女それぞれ12人。ここでは男子側だけで説明しますが、まず名字が全員月の日本名なのです。「睦月くん」とか「師走くん」というキャラ設定。最初は「月の擬人化?なんで??」と思ったものですが、これが「CD」が原作である、このコンテンツにすごく適している。例えば8月担当の葉月くんは夏男!!って感じでぱっと見からチャラく、楽曲もパリピな印象(もちろんそれだけじゃないですが)。2月担当の如月恋くんは名が体を表してますけど、髪の毛もピンクで楽曲もラブを歌ってまさにバレンタインの化身のようなオシャレ可愛い男の子。各キャラのテーマが明確なので、楽曲、ドラマ、ビジュアルの制作者は違いますが、イメージがしっかり統一されています。

さらに付け足すとすれば、アイドルもののジャンルに多い「乙女ゲー(恋愛もの)起源」ではないので、その中心には女子がいません。

私は「乙女ゲー」がNGというわけではないけども、ハーレム化、総愛され展開は苦手なので、これは本当にありがたいです。*1

ツキウタ。のストーリーは10代〜20そこそこのアイドルの可愛い日常がメイン。大きな大事件やラブ!スリル!ショック!サスペンス!!は一つもありません。

アイドルっぽい男の子たちの仲良しワチャワチャが見れて、しかもこの子たちは未成年飲酒、喫煙、突然の脱退はしないし、彼らと繋がっていると匂わせてくる頭の悪い女もいない世界ですよ!!!!!!

 

 

さて、それでは元々、舞台とリアルアイドルが好きな私が、ちょっと二次元楽しいな〜とツキウタ。にハマったと思ったら、そこからまさかの沼に転げ落ちたという話をします。

 

ツキステ。(2.5次元ダンスライブツキウタ。ステージ)

最初に、舞台観劇が趣味な人間がそれ言っちゃうって思われるかもしれない根本的なことを言います。 

ツキステ。は脚本が原作者(ムービックの方)なので、劇場の舞台脚本の文法からすると色々間違ってるというか、おかしいと思う部分も多い。

ですから、もしかしたらキャストの元からのファンの芝居好きな人の中には、推しがツキステ。に関わることを好ましく思ってないかもしれないと若干心配はしています。*2

 

 

2016春に行われた第1幕:芝居パート

そもそも私はツキステ。にハマったと言っても本格的にハマったのは夏のサマーライブ(上映会)からなので、1幕については春の舞台に通った友人からものすごくおすすめされた上で、映像を見て、Blu-rayを購入してという流れになります。

 

お芝居パートは、原作ファンになじみのあるドラマCDやTwitterのssの雰囲気をそのままにしたインプロ(即興劇)みたいなだなというのが最初の印象です。

これは演劇なのかなって違和感よりも、なんだか新しいぞ…しかも、脚本自体も原作のどこからか持ってきたものではなく、新作なのに、原作の空気感がすごいしって心がざわざわしたわけです。*3

そもそも私にとって2.5系の舞台といえば、私が知っている「演劇」とは、ちょっとした違和感があるためにどうにもハマれないという認識だったんですが、これはもう清々しいまでに違和感しかない。板の上に役者はいるし、演じてはいるけど、そこに舞台演劇という文法がないように思える。

 

これはもう別物だわ!!……と、開き直れてしまったのが沼の入り口でした。。

 

 Blu-rayの特典映像(稽古場ダイジェスト)では、白のがまとまってて、黒のが大変だったという語り口になってますが、本編については個人的には黒の方が好きです。

黒のがストーリーは「誕生日会しよーぜ」ってだけで何もなく、白のほうが涙を軸としたストーリーになっているのですが、そんなに深刻な話にならないのがツキウタ。です。第1幕は芝居とライブパートを交互に行うこともあって、短いタームのお芝居の中で、それぞれのツアー初日までの日常が描かれています。

  • 黒(Six Gravity、以下黒):ツアー初日がメンバーの一人、卯月新の誕生日がある。ツアーリハーサル中に、新以外のメンバーで、コンサートでサプライズバースデーをしようという話に!それぞれが渡す個別のプレゼントの予算はなんと1000円。5人はどんなものをプレゼントするのか…。
  • 白(Procellarum、以下白):ツアーに向けてのリハーサル。ユニット曲やソロ曲などの振り付け練習が進む中、年少組の涙は相棒の郁とのデュエットナンバーのダンスに苦戦していた。自分が踊れないことで、郁の足を引っ張っていると感じる涙。そんな二人の様子を見守る年長、年中組たち…。

黒はもう芝居の中に明確な誕生日会というゴールはあるけど、その間に起承転結というほどの展開もなく、全部が日常コメディ。割り切って芝居を見るというより、それぞれの俳優さんたちが作るキャラクター造形とそれこそインプロのような会話劇を見るという感じになります。

長く深刻な話はないですが、本当にプレゼントをどうしようと悩む姿や買い物風景、寮の中でのメンバーのワチャワチャなど、非常に可愛いです。Blu-rayの稽古場映像では、黒の方が稽古期間が役者都合で短かったらしく、さらにキャラクターと俳優さんの年齢もこちらはバラバラなのですが、*4ステージでの彼らはびっくりするくらい個性豊かなグラビそのもので、小さなことに悩んだり喜んだりする姿もリアルアイドルでした。ちなみに、これは千秋楽を見て感じたことなので、初日とかはもしかしたら未完成だったのかもしれないです。

白については悩んでいるキャラクターがいるところからスタートなので、黒よりはドラマ性があります。ユニットとしては、稽古場映像でも語られている通り、キャラクターと実年齢の差が少なく、*5リーダーの一声でまとまっている。キャストさん達からは「プロセラは軍隊のよう」なんてたとえもありましたが、見ていても体育会系の熱い部活感がありました。

ただ白年少のダンスというメインテーマを設けたのに、その後すぐのシーンも順番に年中年長なシーンとすることで、話の軸があるのにぶれるようというか、あまりにも作り物めいていて、出番差ができてももっと自然な会話の流れが欲しかったです。

特に、私が個人的に気になったのは、コメディパートというか短いパートの一つに三人三人に分かれるパート。そこの分け方の問題で、ツキウサカフェ組、夜くんと白年少にしてしまったのは確かに最高に可愛いんですけど、芝居でも笑いでもない、可愛いだけの空間は原作の空気と言われればそうなのですが、もう一方の隼、海、陽の三人が秀逸なコントを見せるので、見ていてその差があまりにも気になってしまったのでした。

 

なお、本編は黒のが好みでしたが、前説代わりのツキラジや日替わりカーテンコールな度は、白のが平均的に面白く、白のメンバーの方が年長を軸にまとまりもあるし、内なる魂*6が優等生なんだろうなという印象でした。

 

第1幕:ダンスライブパート

すでに芝居部分だけでもこいつ沼ってるじゃないかと思われるかと思いますが、違いますよ。やっぱりツキステ。はダンスライブなしでは語れません。 

私が2.5系の舞台の中でもミュージカルが苦手な理由の一つが、歌唱力が足りてないっていうのが悩みだったんですけど、ツキステ。はそれをまずすごい手段で解決しちゃったのです。

 

キャストが歌わない。(俳優さんは口パク)

 

そもそもツキウタ。の原作はCDなので、そこ(歌声)が原作ファンには一番大事なわけです。仮に役者が歌って、全然歌えてなかったら、他の2.5次元もの、アイドルものと比較してもお話にならないわけです。

役者が歌わないことについて、おそらくはキャストたちや俳優のファンの中には思うことがたくさんあると思うんです。*7

 

原作ファンの唯一、そして最大の拠り所である歌声をキープしつつ、その代りにアイドルものなのでダンスの質を上げて、さらにもともとミニドラマとTwitterで更新されるssだけが公式という、設定の豊富さに反して物語性の薄さを逆手に取った構成になっている。キャストたちはダンスとキャラクター作りに凄く真摯に取り組んでいるんだなというのがわかりますし、結果的にその精度がすごく高いものになっていると思います。

こちらは音を外した調子っぱずれの歌を聴くことはなく、さらに実際の若手メインの舞台のダンスとしてはかなりレベルの高いものが見れて、凄く満足度が高い。実際に観てしまうと口パクなんて気になりません。彼らからあの美しい、かっこいい楽曲が流れているように思える。(そもそもジャニーズのコンサートだって口パクry)

 

ああ、グラビ、プロセラは実在しているのかという多幸感に包まれます。。

 

余談ですけど、2次元アイドルものアニメなどは、人気になるとまず公式は声優さんにライブをさせることが多いですよね。2.5次元や実写の展開は嫌だけど、声優さんがイベントをしたりライブをしたりするのは喜ぶという人も見かけますが、それはそれでどっちも同じでしょって思ったりします。声優さんが画面の中のキャラクターを通して声を発するのは公式ですけど、声優さんはそのキャラクター本人ではないわけですから。

私は声優さんのライブが大成功するのはわかるし、ツキウタ。でもそれをやったら楽しいとは思うんですけど、じゃあ、私はその声優さんたちがライブで歌っても、絶対にそれを「本物のグラビだ!」「本物のプロセラだ!」とは思わないです。*8

 

要するに私はツキウタ。に声優のライブをそこまで求めてないです(歌声が好きなので嫌というわけではないんです。あったら行くかも。声優さんの生歌がどの程度なのか知りたいとは思う)。。

むしろゲームコーナーや朗読劇のあるイベントだったら行きたいなぁという感じ。

公式のじくさんの絵から飛び出してきたかのような見た目のアイドルたちが一生懸命汗をかきながら踊り、ファンサをして、聞こえて来る推しキャラのそのままの歌声。それがグラビでありプロセラだと思うので、この形式以上の二次元アイドルのライブはないんじゃないかなっていうのが私の感想であり、ツキステにハマった最大の理由かなとも思います。

もともとリアル三次元のアイドルのコンサートに行く自分からすれば、アイドルはキラキラした衣装を着て、全力で踊って、そして手を振り、ウインクをするものなのです。それを実現してくれたツキステ。

 

私はここに二次元アイドルの理想を見ました。。

 

特に、私はツキウタ。では12人全員好きなのですが、睦月始くんが最推しで、その他に葉月陽くんと皐月葵くんが好きです。*9

そして、私はそもそも、睦月始みたいな人は私の生きる次元に存在しない人だと思っていたのです。こんな完璧なスペックの王様だけど、愛情深くて、可愛らしい面を持つ人は現実にはいないだろうしだからこそ二次元の始さんは至高であると。

 

しかし、ツキステ。に始さんがいたんです。。

 

睦月始さんのように完璧にカッコよくて、落ち着いたトーンでお話ししてくれて、メンバーのやることに聖母かなっていう微笑みを見せ、完璧な美しさで踊り、そして歌声は鳥海ボイス。

 

観てるうちに、始役の校條くんのことも当然気になります。元々舞台や役者を応援する方が好きな性分ですので。。

顔面はものすごくカッコよくて、実はムツキくんのシーンに現れるような面白いことをしたい性格。だけど、あんなにかっこいいのに素ボケなところとかはやっぱりちょっと始さんに似ている。。

今現在、始役の校條くんのことが好きで役者の校條くんも推して行こうと思っているのですが、最初は校條くんが好きなのか始さんが好きなのかわからなくてしばらく考え、その判断材料にするためにもと、第二幕の「夢見草」を見る前に「アルカナ・ファミリア2」を観に行ったり、「月下燦然ノ星」の映画を観たり(そして舞台版のDVDも買う)して、結果的にこれはもう校條くんのことも好きだわとなっています。。

こうして、私は最推しキャラだった睦月始を演じる校條拳太朗くんにも魅入られたわけです。

 

 

そして、これは個人的な印象なのですが、第1幕以降、原作であるムービックさんは、ものすごく「ツキステ。」に力を入れてくれているので、おそらく2.5次元に興味のない原作ファンはヤキモキしているとは思うのですが、公式としてはこの形で、ツキウタ。よりも先行して声優ライブなどで大成功しているラブ○イブやう○プリなどの作品との差別化を図りたいのかな〜とも感じています。*10

 

正直、私はハマりすぎていて、キャラと俳優さんを混同しすぎてるかなと心配になることもあるんですけど、*11それでも私はツキウタ。はもちろん、ツキステ。を見守っていきたいと思っています。

 

 

とにかくツキステ。はいいぞ!!!(言ってみたかったやつ

 

 

余談の余談:ツキステ。にハマってから2.5次元舞台への認識が少し改まった話

2.5舞台とオリジナル舞台の役作りはそもそもアプローチが違うと思っています。

2.5次元は簡単に言ってしまえば、見本がすぐそこ(原作)にあるわけで、ある程度似てる人がそもそも選ばれ、ある程度似せればそれでいい。ただし、原作ファンの厳しい目もあるから多分、与えられたキャタクタービジュアルやボイスサンプルしか参考にしてない人と、公式のありとあらゆる資料を読み込む人の差は当然出てくるから、それがのちの人気に繋がったりもするでしょう。

若手俳優が2.5次元舞台期間中にSNSが成り切りキャラクターbot化する現象を私は、ツキウタ。にハマるまでは失笑していたというか、若干バカにしていたんですけど、要するに器用さがあるとより良いって印象ですね。

ただ未だに中学生くらいの設定のスポーツ物やファンタジー物の2.5キャラをやってる半bot化した俳優さんが毎朝スタバ行くとかは確実に失笑しちゃうので、そういう意味ではそもそもアイドル(芸能人)なツキウタ。はSNS芸初心者にも優しいなと。。芸能人の彼らの日常はアイドルのグラビ、プロセラでもあり得る日常なのでなりきりセリフと日常が混ざっても違和感が少ないのです。しかし若手俳優スタバ行きすぎだよな。。

 

ツキステ。の場合、アニメ化は夏からなので春の第1幕時点では本当に2.5なら当然あるキャラクター作りのための文字資料、ビジュアル資料、動きの資料がない状態で、彼らはじくさんのイラストと公式のCD、ssなどのテキストからそのキャラクターを作ったのだと思うので、ここについては2.5次元の役作りとオリジナル脚本の役作り、二つの要素があったかもしれないと、そのあたりいつか詳しく聞いてみたいなと思っています。

  

ツキステ。の役作りだけが大変とか言うつもりはなくて、むしろ、彼らの努力を感じたことで、他の2.5舞台においても、若い俳優さんたちは彼らなりに役や舞台に取り組んでいるんだろうなぁと思った私です。

ツキステ。にハマった後で認識が変わったことは他にもあるのでまた別に書きたいなと思います。

*1:個性がバラバラな男たちが全員同じ好みなのがまず違和感。しかもアイドルなどの職業者の場合、仕事をしている現場で全員が恋愛第一みたいになってるのも苦手。乙女ゲームはゲームでプレイするときは落とすと決めた男の子ごとのパラレルワールドで、少女漫画的な展開を楽しむならアリですが、作品をアニメや漫画、実写に落とし込むときに逆ハーレムになるのが本当に辛い

*2:ラケットのミュージカルを筆頭に2.5次元ヒット作に長期拘束されて、他の舞台などでじっくりと俳優の芝居を観れなくなるのはなぁ〜って思ったりもすることが私は多いです

*3:脚本は原作者書き下ろしだから当然といえば当然

*4:黒年少の如月恋くん役の横尾くんが最年長で、さらに彼はダンサーなので12人で一番ダンススキルも高く完成されています。

*5:白年長は隼役の友常勇気くんを筆頭に割と年齢及びキャリア順の構成。特に白年少は見た目はそっくりだけど俳優経験が浅いのも役に合ってて面白い人材を見つけたなぁという印象

*6:ツキステ用語であるところの、いわゆる「中の人」のこと

*7:私の好きな俳優が、自分はよく知らない原作の舞台に出演してそういう演出されたら間違えなく凹む気がするんですが、私の推しって過去現在に至るまでどう考えても歌が上手いのでそういう場面の想像も難しいので、このあたり元からの古参のキャストさんファンのお話も聞いてみたいところ

*8:個人的に鳥海さんは素敵な声優さんだと思ってるし、なんならツキウタ。にハマる時も、友達から「始さんは鳥さんだし、好きだよ」と言われたくらいで。素のおしゃべりとかも大好きで、楽しいおじさまだと思ってるんですが!!じゃあ、鳥さんが「氷輪紫鬼」をライブ会場で歌ってくれても絶対にそれは鳥さんとしか思えないわけです。。

*9:多分、普段のリアルアイドルの好みからすると、陽くんや葵くんの方が「わかる」「お前好きそうだわ」と言われると思いますし、陽くんっぽい子とか、葵くんみたいに爽やかで可愛いアイドルは、そのままは無理でもそういう要素がある人はいると思う

*10:これらのコンテンツは声優のライブで大成功して、もはや一部のヲタクだけのものじゃないほど大きくなっているのは皆さんもご存知かと

*11:キャスト変更があるとして耐えられるのか、そもそもいつまでツキステ。を続けるのかとか

担当と推しの話

若手俳優推しの方のブログって名前出さないのが多くて、それはそれですごくオシャレだなって思いますけど、ルールとかはないですよね???

ひとまず、ざっくりと誰推しかわかるように話します。

担当さん

Kis-My-Ft2というグループのメンバーです。

ジャニヲタでもなんでもなかった2005年の終わりくらいに存在を知り、2006年は茶の間で知識を深め、2007年からは現場へ。10年間間違えなく最優先してきた人。

多分変わらず好きなところは、芯がぶれない漢くささと、チャラ熱いところ、それからお尻から太もものパワーのあるダンスや殺陣の動き。

歌声や芝居は10年間の変化成長も含めて好き。嫌いになったところなんてない。

ただ、本人及び事務所がTVバラエティ路線*1に行こうとしているが、私はそもそもTVバラエティが苦手なので、こればっかりは相容れないところで。もしかしたら今後どこかの優先順が変わるかもしれないし、それでもやっぱり毎年コンサートに行ったり、舞台で観る彼は私が応援したいアイドルそのものなので、変わらないかもしれない。

 

みりんぼしさん(俳優の推し)

私はジャニヲタがテニミュに行ったら俳優にハマったとかそういうパターンでは全くなくて、そもそも舞台が好きで、俳優の推しは複数いますがなんだかんだでここ数年で一番優先してきたのが、みりんぼしくんです。

歌声と演技が特に好みで、ダンスも上手いな〜と板の上の彼は本当に好きなのですけど、その分、板から降りるとがっかりすることと楽しいことが同時にくる人。

ファン歴は2011年くらいから。担当のデビュー決定前後に存在を知って興味を持ちました。担当はデビューは決まったもののいつCDを出すのか含めて、先がまだ見えないタイミングだったこともあり、ヲタク的に手持ち無沙汰というか要するに暇だったんですけど、そのタイミングでみりんぼし君は一つの転機を迎えていました。*2

それを知って応援したいと思うようになり、以来、割と舞台に行っています。

と言っても、実は転機を迎えたと思ったのに、そこから結構停滞もしていて。特に去年今年(2015-2016)の前半は仕事内容に閉塞感すら感じ、行く舞台も減らしていました。

しかし、そんな中、真の人生最大の転機。2016年7月28日、彼は帝国劇場の、しかも「レ・ミゼラブル」のプリンシパル(マリウス役)を勝ち取りました。今後も見守りたい存在。*3 

 

めんじょーくん

今とてつもなく気になってる人。

正直、人生初の一目惚れな気がする。

顔は好みだけど、結局芝居歌ダンスがダメではまらなかった人とかいるので、短いブームで終わるかなって思ってたのに、どうにもこうにも、ダンスが好みで殺陣とアクションが美しく、お上手でいらっしゃる。しかもちょっと変な人(そこが好き)。

助けてほしい。

 

 

 

番外:

井上芳雄くん

この順番で紹介するのもどうかと思う、舞台好きなら名前は皆知ってるだろう、ミュージカル界のプリンス。いつから好きかと言われたら実はデビュー当時からなんですけど、もちろん私も10代の頃とかは親と行った作品でしか彼を観ることはできません。大学時代は、ファンクラブに入っていました。

役者として決してファンをがっかりさせるような振る舞いをしない、そしてミュージカルを愛している彼のスタンスは今でもリスペクトしているので、彼の新作(特に歌のある舞台)はスケジュールの調整がつけば行きたいと思っています。

 

最近は推しを覚醒させてくれた人として感謝してもしきれません。

 

 

宝塚

夢と魔法の国。2016年現在は、望海風斗さんと桜木みなとさん贔屓。現在のトップスターの中だと朝夏まなとさんが好きです。組だと宙が一番好きで次いで雪花って感じです。

*1:正直デビューが決まった段階で予想はしていましたが(顔立ちや背格好的にトレンディドラマとか出れるタイプじゃない)、びっくりなのがMCポジション目標。。バラエティでワチャワチャしてるのは可愛いと思うけど、話を回すのは本当に向いてるわけでもなんでもないから諦めて欲しいと未だに思うこともある。

*2:前の事務所を辞めてフリーに、ネクストシアターに入ったり。新国立での宮本亜門演出の「サロメ」のオーディションもこのへんなのであったと予想

*3:というか思えば、2015年のお仕事は歌とダンスを身につけるにはいいけど発展性はないなぁと感じていたのだけど、もしかしたら15年レミゼのオーデも受けていたのだろうか。それとも2017に向けた基礎技術をつけるための期間だったのかと思ったり