美しの沼

客席より愛を込めて。

恋するブロードウェイという学校

せっかくブログ作ったので、ツキステ以外で、2016年最高な現場大賞上位のものも、書こうと決意しました。*1

 

恋するブロードウェイ(通称:恋ブロ)は若手男性俳優によるミュージカルコンサート。

今回のウェブサイトにも次代のミュージカルスターを目指す若者たちが、ミュージカルナンバーを惜しみなく披露する、“恋するブロードウェイ♪”シリーズ。

ブロードウェイとタイトルにはありますけど、基本的には「若手男性俳優のミュージカル曲いろいろガラコン」なんで、これまでの選曲で言うと、ウィーンミュージカルの曲、ディズニーの曲、オフブロードウェイスタートの曲なども歌ってます。

最初こそ「若手イケメン俳優が!」みたいなコピーに閉口しましたけど、ここ数年ちょっと増えすぎているミュージカルのガラコン事情を見ると、作曲者や時代の縛りもしくは、恋ブロのように「男性&若手」で縛った方が観る方も楽しいなぁと思います。

スーパーバイザー(以下SV)としてミュージカル界のスターである岡幸二郎氏が関わってくださっているこのコンサート。

最初はSVって何よって思っていたのですが、どうやら演出、音楽監督はそれぞれいるものの、岡さんが出演者の人選、楽曲選び、稽古に至るまで、全部に関わってくださっているようなのです。*2

私は岡幸二郎というミュージカル俳優を元々好きだったんですけど、この恋ブロに通うようになってから好きを超えて、敬愛の念を抱いています。

そんなSV岡さん、去年あたりからは、恋ブロメンバーが大きな舞台で活躍するようになったことを、恋ブロのパンフレットやブログでドヤるようになってきたんですけど、それが客席から恋ブロを見守ってきた側としてもたまらなく嬉しいし楽しい!!

岡さんにはいつまでも、「○○は俺が育てた(ドヤァ」をしていて欲しいです。

 

 

私は恋ブロは1から知ってるけど、通い始めたのは2から。通い始めて4年目です。

1の時はこんな風に素敵なシリーズとして続くとは思っていなくて、他の予定とかぶってしまったので、パスしたんです。。*3

個人的には恋ブロ3が出演者のレベルがシリーズで一番高かったと思うので大好きなんですけど、今回の~It’s festival!~は若く未熟な子もいましたが、恋ブロ3に匹敵するくらい楽しくてHAPPYな時間でした。

今年が特に楽しいと思えたのは、自分が特に応援してる内藤君がこのコンサートのコンセプトど真ん中に未来がある状態で輝いてるからだろうなぁ。*4

さらに単発の企画かと思った恋ブロも5年目を迎えて、特に去年から今年にかけて、1に出演した人たち(=岡さんが最初に「まだ芽が出ていない若手ミュージカル俳優」と感じた子たち)がそれぞれブレイクしていて、岡さん自身もそれを嬉しく感じてくれていることが、シリーズナンバーではなく、It’s festival!というタイトルだったり、今までと違って岡さんが表に出てくる流れになったのかなと思います。*5

 

恋するブロードウェイ~It’s festival!~

【出演】常川藍里、内藤大希、法月康平、HERO、三浦宏規、味方良介、森田晋平、矢田悠祐

     guest:大山真志(15日出演)、海宝直人(16日出演)

【スーパーバイザー】岡幸二郎  【会場】恵比寿・ザ・ガーデンホール

 

10月14日夜、15日昼夜、16日昼夜:全通しました。

 

全体的な印象

とても楽しい時間でしたが、やはり推しがいたからというのが大きいと思うので、あえて少し冷静に思い返すと、レギュラーメンバーからついに抜群に声量があるタイプ(これまでで言うと大山、海宝、小野田とか)がいなくなってしまったので全員で歌った時のスケール感はなくなったかなというか、コンパクトになった感じは否めない。ちなみに歌の平均レベルは恋ブロ2や恋ブロ4よりは、ずっと高いと思います。

あとは今年は一気に新入りが3人も入ったことに加えて、内藤-大山ほどの鉄板コンビみたいな関係性が見えなかったので(内藤-法月は恋ブロになると親友モード封印するのか?)、MCに台本があるのはいつものことだけど、もうちょっとアドリブというか生の板の上でそれぞれの個性を出してもらいたかったかなぁと思えるくらい、どうにも最後まで硬かったです。*6

味方くんしか回す人いないかったんだろうけど、真面目な法月くんあたりに進行させて味方内藤あたりが自由に動いても良かったのではと思ったりもします。だから、千秋楽で、味方内藤のMCパートで、味方くんがミスをした時、アドリブでそれを笑いに持って行った内藤君、贔屓目なしにすごくいい動きしていたと思いますよ。普段は内藤くんのすぐやり直す癖嫌いだけども!!!

 

あとは、前から思ってるのは、それなりにお金とってるんだから(チケット代金は安くないですよ)、照明やスモークなんかの演出面でもう少し工夫が欲しい。スクリーンにシルエット投影くらいはしても良くない?? すっごいダサい、学園祭みたいな色の照明だけなのが気になる。。

更に今年は内藤ファンとして衣装がすごく不満です。ダサいわけではないんだけど、なんで2着ともあの人、チェックだったんですかね!? スタイリストさん、内藤だけ手抜きすぎでは?? 衣装替えがあるんですけど、初日は一人だけ衣装が変わってない!?って錯覚したよ。

 

セットリスト 
  1. Don’t stop belivin’(glee)(全員)
  2. How to succeed(How to succeed) (常川)
  3. Greased Lightning(Grease) (森田)
  4. Foot Loose (Foot Loose)(HERO)
  5. 街灯に寄りかかって (ME & MY GIRL)(三浦)
  6. All I need is the girl (Gypsy)(内藤)
  7. My One and Only (My One and Only)(味方)
  8. I’ m not my father’s son (Kinky Boots) (矢田)
  9. Luck be a lady(Guys and Dolls)(法月)
  10. GUEST:愛せぬならば(美女と野獣)(大山)/On my own (Les Miserables)(海宝)
  11. GUEST:I am what I am (La Cage Aux Folles)(大山)/Listen (Dream Girls) (海宝) 
  12. MC&ゲームコーナー(ゲストも参加)
  13. S’wonderful(巴里のアメリカ人)(常川森田HEROがメインで全員)
  14. Once Before I go (The boy from OZ) (味方)
  15. Stepping out with my baby (Easter Parade) (矢田)
  16. Sit down you’re rocking the boat (Guys and Dolls) (内藤)
  17. Dancing in the dark (The Band Wagon)(全員、ダンスソロ三浦)
  18. Something’s Coming (West Side Story)(法月)
  19. ‘Til Him (The Producers) (法月&味方)
  20. At the Grand Hotel (The Grand Hotel) (内藤)
  21. I’ll cover you (RENT) (矢田&常川)
  22. One night only (Dream Girls)(三浦常川森田HERO多めで全員)
  23. Cross the Line (Big the musical)(全員)
  24. Anything goes (Anything goes)(全員)
  25. You can’t stop the beat (Hairspray)(全員)
  26. Don’t stop belivin’(glee)(全員、ゲストも途中参加)
  27. You can’t stop the beat (Hairspray)(千秋楽のみ、海宝大山西川大貴も参加)

 

セットリストは自分の記憶と配られたものと、他のブログを書かれている方から、自分用にまとめました。間違っていたらご指摘ください。

いつも通り、楽曲によってはそれぞれのソロに他のメンバーがコーラスやダンスのバックに付いたりもしてました。他のミュージカルコンサートだとそれは滅多にないので、これこそ恋ブロの楽しさであり若手でやってくれることの良さだね。Greased Lightningの演出とかなかなか面白かったです。

今年はディズニメドレーはなかったですけど、S’wonderful〜Dancing in the darkはノンストップになっていて、MCに出した椅子をそのまま演出で使っていたのが印象的。レビューがだいすきなので、こういうの大好物。

新人君も歌えるメンバーだったので、歌割もキャリア比がついてるくらいでそこまで差がなかった印象。ロングトーンや合唱に重なるパートなどの声量と歌唱力がいるパートは基本、内藤、次いで矢田って感じの歌割だったかなと。内藤くんがこんなに美味しいパートばっかり歌ってていいのかって初日は泣きそうでした。

どうしても歌唱力で劣る三浦君が少し歌のソロパートが少ない代わりに、Dancing in the darkではダンスソロが与えられ、見事な跳躍を見せてもらいました。常川くんもバレエの心得があるので、コンサート中、何箇所か二人で踊っているところもあり、とても綺麗。でも、全員揃ってのダンスだと内藤君のダンスが凄く良いのです。自慢。

セトリ全体では、内藤君が一人だけソロ3曲なのはちょっと驚きでした。もちろんバランスの問題もあるのはわかるけど、もしかしたら餞別なのかもしれないと感じました。個人的にはこういうガラコン形式で普段聞けないデュエットが聴けるのが好きだったりするので、今回は内藤君にデュエットがなかったのは少しだけ残念でもありました。*7

 

選曲については金曜のアフタートークの岡さん曰く「今までの選曲で一番マニアック」。

今回は、彼ら自身が歌いたい曲というより、岡さんから課題を与えるような、似合うだろう曲を選曲した、みたいな話もありました。

確かに過去のMCで自分たちのソロを「歌いたかった曲」みたいな話もあったりしたので、一応希望も聞きつつ毎回選曲してくださっているんだろうなぁとしみじみ。*8

 

土日がゲストありだったので、金曜のみあった岡さんと恋ブロレギュラー組として内藤法月味方のアフタートークはなかなかに面白かったです。13500円の男という表現は帝国劇場プリンシパルとしての自覚を持たなければいけないという内藤へのゲキだったと思うし、味方法月もそこに続けと口に出しちゃうのが本当に岡さんらしい。

 

 

キャストごとの感想

常川藍里

ジャニーズにいた頃から知ってるので成長したなぁというのが半分。久しぶりに見た常川君、金髪になった姿が、こんなに塚ちゃんに似ていただろうかとなったのが半分。

歌とダンスの基礎がしっかりしてるのは、海宝くんと一緒のコンサートだったり、ミリオンダラーヒストリーで知っていたので新人と言っても安心枠。

ソロよりも、「I’ll cover you」で矢田ちゃんに負けずにハモリを包み込むように歌っていたのが印象的。

気になるのは四季のウエストサイドに出ていたせいか、実力はさらにアップ、より基礎が固まった感じがしたんですけど、その分、押し出しが弱くなってるようにも思えました。前に見た時のがキラキラしていたように思います。劇団四季さんに出ると地味になる現象なんなんだろうね。。

そこらへんについては、来年のALTAR BOYZで改善というか、殻を破って欲しいなぁと期待しています。

 

森田晋平

皆、言ってると思いますが「新人とは!?」「伊礼彼方氏に似ている」。

常川君同様、大学の芸術系を出ているので、すでに備わってる基礎(発声や身体の動かし方)に加えて、プロとしての舞台は初舞台でも学生時代からモデル活動はしているらしい、その見栄えと華やかさ。

絶対、この後、出てくるでしょう。むしろ先輩たちごぼう抜きの可能性もある素材。

今っぽい雰囲気じゃないけど、良い体格でイケメンなのでクラシカルなミュージカルでも見たいし、背も幅も厚みもあり、和太鼓などの経験がかなりあるようなので、殺陣のあるような和モノ舞台でも活躍できそう。

ルドルフでもアンジョルラスでも「彼」byスリルミーでもなんでも似合いそうです。

 

HERO

韓国の子としか知らず、彼の所属してるグループも彼自身も知らなかったので、良い意味で裏切られた今回のアイドル枠です。韓国出身で恋ブロ出るっていうから歌唱力だけ完成されてる子が出てくるのかなぁとか思ってたら、まぁかわいらしい。

声量はあるし、動きも軽やかだけど、決して完成されてるわけではなくて、そのリアクションだったりファンサービスだったりもひっくるめて応援したくなるタイプですね。

日本の舞台に出るならもう少し日本語頑張らないといけないけど、ソロの「Foot Loose」はとっても可愛くて良かったです。

 

三浦宏規

今回一番驚かされた人。岡さんの言う通りで、私は前回の恋ブロで「三浦くんかわいい〜。ダンス綺麗〜。だけど、歌は下手というか素人だ〜」って思った人です。

デビミュのリツカの表現も綺麗で、美人な子だし、バレエをもっと極めてもいいのにミュージカルがやりたいのかなぁと思っていたらテニミュ跡部役に決まっていて。跡部役に10代のイメージがなかったので(いや、そもそも跡部は中学三年生だけども)、びっくりしました。

久々に見た三浦くんはまず背が高くなってて(もうリツカはできないな)、さらに歌もかなり上手くなってる!!!(あくまでも本人比)これはテニミュで浅井さんとかにきっちり指導していただけた成果なのだろうか。。*9

もちろん、今年の新人枠が基礎のできている3人だったので、今回の恋ブロでも、一番歌が下手だったのは誰が聞いても三浦くんではあるんだけど、前回からの伸びしろと、持って生まれた華やかさにバレエで培った動きのしなやかさには感服。これからの未来に可能性しかないなとはこういうことです。

あとは、やっぱりせっかくバレエの身体能力があるんだから、バレエ専門じゃなく、舞台の世界に来たならジャズやポップスのダンスをメインにした舞台用のダンスは身につけて欲しいところ。テンポの速い曲では三浦くん、割と振り遅れ気味だったので気になってたら、やっぱりSV様も「シアターダンス」を身につけろとおっしゃっていましたね。

 

矢田悠祐

矢田くんも三浦くんほどじゃないけど、初舞台*10ダンスに苦戦しまくっていた2つ目の舞台*11を観ているので、推しというわけじゃないんだけど、どうにもこうにも親目線のようになってしまう。

率直に、上手くなったなと。歌は元々センスの塊だったけど、ビブラートとか強すぎで、本人の癖が強すぎたのが、割と聞きやすくなった(それでもクラシカルなミュージカルは向かないかなぁとも思うけど)。今回のソロの「Stepping out with my baby」がまぁかっこいいこと。岡さんもそりゃセンスあると言いますよ。こういう楽曲が似合っちゃうのがずるいわ。

ダンスも本当に酷かったのに、周りに溶け込むくらいには動けるようになって感動。

彼の場合は顔も歌声もかなり個性が強いので、多少好き嫌いも分かれるとは思うんですが(イケメンで美声なんだけども、あまり得意じゃないという知人もいます)、唯一無二の存在感ですので、そりゃ主演もいとめるのも納得です。

「I’ll cover you」もすごく良かったし、声質的にRENTはありだと思うけど、エンジェルのためにはヒールで軽やかに動けるようになっていただきたい^^どーかなぁ

 

味方良介

今回、実は一番感動したかもしれない。

恋ブロでずっと見ている上に、なんなら私が唯一観ているテニミュは2nd立海だったので、そこにも彼はいたんですけど、私はこれまであまり彼をよく思っていなかった。

それは、そもそも上手くなかったし、なかなか進歩しないなぁと感じたから。恋ブロのラストスパートは毎年なかなかに過酷です。You can’t stop the beatで、毎年ぶっ倒れそうになるのもわかる。けど、彼はどーにも、リズム感に課題があるようで、毎年共演者に助けられ(今年もぶっちゃけ内藤さんが助けてました)、岡さんに与えられてる課題をクリアしきれていないように思えていました。もちろん世の中には、彼よりできてない人はいるけど、SVと個人的なつながりがあるからって、このレベルでこんなに恵まれたチャンスをもらっていて、この成長スピードでいいの??と思うところはあったのです。

しかし、今年は上手くなったなぁと。いや、もちろんまだまだなんです。なんなら単純な歌唱力では新人3人に負けてるじゃんって感じでもあった。でも、今までで一番成長を感じたというか、表現力、芝居歌の力もついた感じがしました。曲をきちんと歌ってその上に自分の魅力を出すことができるようになってきているのではという印象。今回のセトリだと「My One and Only」なんて彼の声の甘さと合わさってなかなか好きでした。しかも、最年長のわたしの推しは致命的なまでにリーダーシップがないと思われるので、MCだけでも大変だったと思います。本当にお疲れ様。

 

法月康平

恋ブロ2で見て以来、恋ブロではもちろん毎年観てるし、SLAZYなどの舞台はもちろん、いつの間にか推しの親友になってて、もはや彼も他人じゃない感じがしてしまう人。

歌は見るたびに安定感がましてて、特に高音をキンキンさせずに綺麗に伸びやかに出せる人。パンっと音をはめることにおいては推しよりセンスがあるかもしれません。ダンスは課題だと思うけど、昔よりは上手くなってる…かな??

歌の中では「Luck be a lady」がとても好きでした。星組でガイズを見ていたけど、こんなにスタイリッシュというかオシャレで粋でかっこいい曲だったか!?ってなりました。

法月くんの最大の課題は歌よりも芝居なんじゃないかなぁと個人的に思っているので、本当はグランドミュージカルでのアンサンブルとかを経験できるといいんだけど、そこそこ人気もあって大手事務所にいると難しいのかなぁと。

よくも悪くも全部ノリくんぽく歌えてしまうのよね。コンサートでその曲はすごくかっこいいんだけど、元のミュージカルがどんな場面か想像しにくいというか。。

何しろ背も高くてお顔も綺麗で、ステージ映えする方なので、2.5でもなんでもいいのでもっとその役になりきらなきゃいけないような作品を経験して(SLAZYのQちゃんも、デビミュのノエルもノリくんの味付けでいい役なので、もっと役作りで脚本やその背景に向き合ったり、演出家のロボットにならなきゃいけないような自由度のない舞台を経験してほしい)、大きく羽ばたいてくれることを期待しています。

 

で、推しの話の前に先にこちらから。

 

GUEST

大山真志

大河ドラマ出演おめでとう!大河については棚ぼたな部分もありますが、それ以外でも着実に階段を登っているイメージのまさし。彼の場合は20代の今より30代中頃からが真の勝負所だと勝手に思ってるんだけど、本人も周りもそういう認識がちゃんとあるのじゃないかなぁ〜。ミュージカルで王子様って役より、王様だったり、それこそ大人の男の役をやれる人だと思ってるので(マリウスじゃなくて真志はバルジャンをやってほしいわけで)。低音が出せて体格がいいミュージカル俳優ってすごく貴重なので多分これから年齢を重ねるごとに重宝されるでしょう。

「I am what I am」が最高だった。私は私自身の太鼓を打ち鳴らすが若干腹太鼓かなって思わなくもないけど、それでもそれでもこれからの真志を信じてついていきたくさせるナンバー!!かっこいいです!!!!

 

海宝直人

この5年で完全にミュージカル界の最前線まで一気に行っちゃった人。

もー、大丈夫だなって感じて今年FCを更新しなかったんだけど、もちろん歌声は最高に好きです。

当時から実力は間違えないけど、岡さんが言う通り、地味だな〜主役になれるかな〜、でもまずはマリウスになってもらって〜〜って勝手に思っていたら、本当にマリウスになったし、その後はなるほど劇団四季できた。四季の作品で間違えない実力を見せ付けてもらっています。

今回の海宝くんは「On My Own」はもちろん良いけど、むしろ「Listen」!!!!

この人、ミュージカル俳優として芝居歌が上手いだけじゃなくて、英語の歌をこれだけ歌える、その表面に出る演技と音を取る歌唱力だけじゃなくて、歌うための口の筋肉(頬だったり舌だったり)も完璧に鍛えてるんだろうなぁああああと聴き惚れました。

私自身は英語できないけども、海宝くんの英語の歌唱が見事だというのが素人にもわかるくらいすごかったです。

 

推しのことを話します

内藤大希

お疲れ様です。恋ブロとともに成長してきた5年間だったんだろうなぁ。

歌はここ1-2年特に上達してるし、ダンスについては元から上手だったけど、今回のメンバーだと更に安定感がはっきりとわかる。

そして、内藤君の良さは何よりもその歌声と演技力による繊細な「芝居歌」だとずっと思ってきました。

岡さんの今年の恋ブロ総括を読んで、まさに私が内藤君が好きだと思う部分を岡さんも評価しているんだなぁとこれまでの恋ブロの選曲からして分かってはいたけど、岡さんからの「正解!」をもらえた気持ちで本当に嬉しかったです。

今回のソロ3曲、「All I need is the girl」、「Sit down you’re rocking the boat」、「At the Grand Hotel」は、どれもまさに芝居歌と言える楽曲。思えば過去の恋ブロでも内藤くんに与えられた楽曲はその1曲でステージの空気を変えることが求められるようなナンバーばかりでした。内藤君が歌うと何か場面が、背景が、そこにドラマがあるのが見えてくる、想像したくなる。そんなところが本当に好きです。

Gypsyは観たことがないので、実際にはどんな場面なのかわからない。ガイズは個人的には恋ブロというショーの一場面として、すごく良かったけど内藤くん向きな作品じゃないと思うので、個人的にはグランドホテルは将来的に機会があったら実際、オットーを演じてもらいたいなぁと思いました。

 

今年、レミゼが決まった時、中規模の作品のメインどころもやってないのに、まさかそんな一足飛びに帝劇のプリンシパルになるなんてと、喜ぶと同時に本気でびっくりしてしまった。だけど、内藤君の適性を考えれば、レミゼくらい全編歌で全編お芝居の、全てが芝居歌で紡がれている作品はないわけで。もしかしたらすごく彼に向いている作品なのかもしれないと、今は思ったりしています。

 

歴代恋ブロのメンバーであり、気心も知れている大山海宝小野田あたりに比べると、正直、内藤くんには圧倒的な声量や喉の強さはないと思います。総合歌唱力は負けてて、1-2年前までは本人も全然負けてるって感じを、こっち(客側に)最初から出しちゃってたと思う。応援している側としては「内藤君には彼らにはない魅力もあるのよ!」と思いつつも、本人が同世代の彼らに最初から叶わないってスタンスでいられるのはたまらないなぁと思ったりもした時期もありました。

しかし、そんな中、マリウスが決まり、そして今年の恋ブロ土曜の夜のTwitter

このツイート見た時、泣きそうになっちゃったよ。 

歌唱力は本人も自覚あると思うけど、本当に進化してる。そう、歌は生まれ持ったものに加え努力で向上するんです。声楽やってる人曰く、喉の筋肉は40代まで進化するって言ってたし!!!!

もちろん内藤が上手くなった分だけ海宝くんも上手くなってるわけだから今後も努力を続けてください。

私が内藤くんに出会った時、いい声をしてるしもちろん下手じゃないけど、「現時点では」帝劇でプリンシパルとして歌うだけの歌唱力はないとも思っていた。

だけど、今は違う。

 

内藤くんのマリウスがとにかく楽しみです。 

 

 

最後に、岡さんからの愛情あふれる通信簿。 

岡幸二郎のエグゼリーノの蒼い溜息 : 『恋するブロードウェイ It’s festival!』終了

 

恋ブロ1の時は出演オファーを何度か断ったという内藤君。

毎回毎回、海宝小野田には歌で絶対かなわないってスタンスが出てしまっていた内藤君。

もっくんに対してだけ強気で行ける内藤くん。

だけど、努力は怠らなかった内藤君。

5回中4回恋ブロに出て岡さんの学校で学び成長してきた内藤くんが、来年はいよいよ帝劇のプリンシパルになります。

 

内藤くん本人は来年も!!って言ってたけど、空気的に岡さんは内藤君に卒業だぞって空気をバンバン出していたのはそういうことなんだろうな。。

そもそも来年はスケジュール的に出れないでしょ!?

私としても、出れないのは寂しいとも思うので、どうにかゲストで出てくれるのが一番嬉しいんだけど、どーなってるかなぁ。

 

帝劇で落第のハンコもらわないように頑張ってください。

恋ブロありがとうございます。

*1:ちなみに、エントリーしたのは「ツキステ。」「Alone with(4月)」「恋ブロ」キスマイの2016ツアーの「I Scream」です。AWはセトリが思い出せない。ツキステ。は順次書く、I Screamは今更すぎるので、DVDが出たら書こうかなと考え中。

*2:当然岡さんご自身も忙しいので、全部を見れるわけじゃないし、関わり度合いもにその年によって違ったり、ご自身の意向の反映度合いも色々だったりはするんじゃないかなぁとはブログから勝手に感じ取ってます。

*3:代々木体育館のABC-Zのコンサートに行ってました。エビコンは楽しかったけれど、長い掛け持ちヲタク人生でちょっぴり後悔の気持ちもあることの一つ。

*4:来年の帝国劇場のLes Misérablesにマリウス役での出演が決まっている

*5:SV岡幸二郎氏はこれまでも本番中劇場には来ていましたが、今回のようにトークに参加はなく、劇場ロビーのプレゼントBOX脇でファンの子たちから若手俳優へのプレゼント受け取って仕分けしたりしていらっしゃいました。多分人によってはあれが岡幸二郎だって気づいてない子もいただろう。

*6:稽古期間から打ち上げに至るまで仲は良さそうだったのに、結局HEROくんにだいぶ助けられていたように思うMCパート。ただ、初舞台の子もいることだし、きちんとやるという意味で台本有りのMC自体は別に嫌いではない。

*7:恋ブロ3の時に海宝&内藤でリトル・マーメイドの「Part of your world」をデュエットしていたのですけが、推し二人ってこともあるけど、あれがたまらなく好きだったなぁ

*8:ちなみに内藤さんは毎回、元の作品知らないとか言ってるくらいだし、全然希望出してなさそうです

*9:浅井さやか氏(one on one主催)。テニミュなどのネルケ作品のミュージカルの歌唱指導などでも大変おなじみ

*10:合唱ブラボー

*11:天使達-ANGELS- 俺たちは天使か!?