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美しの沼

客席より愛を込めて。

恋ではなくて生き方の選択『Dance with Devils~D.C.~』

Dance with DevilsD.C.(ダ・カーポ)〜」

春にあった舞台の再演です。同じ年に再演かかるってそんなに多くはないと思います。今回、再演にあたっては演出の変更やキャストの一部変更はあったんですけど、それ以上に続投キャストの熱を感じました。やっぱり短期間で再演が決まるっていうのはそのステージの、演じてきた役者の評価だと思うから、本人たちも嬉しいよねぇ。*1

 

二つのルート

今回の再演のポイントはレムENDとリンドENDの二つのエンディングがあること。

若干、演出の変更はあるものの、初演を踏襲してるのがレムENDでリンドENDが追加された形です。元が乙女系コンテンツの舞台化なので、基本的に主要キャラは皆、ヒロインのリツカが狙ってるし(色んな意味で)、皆それぞれ推しキャラのENDが観たいだろうけど、話の軸として、現実問題やれるのはレムかリンドの二択だと思うので、なるほどなと思う一方、初演の段階で、レムに告白されて、リツカがどちらを選ぶ??ってスクリーンの文字があったので、そこの分岐とラストシーンが違うくらいかなって予想していました。

が、意外としょっぱなから構成が違ったので、両方観れて良かった。物語の視点は割と変えていて、役者で一番変更点が多いのはノエルかな。

デビミュは初演の時から「ホランド」と「ノエル」という二人の舞台版のオリジナルキャラクターが出てくるんですけど、それぞれ「ホランド」は「レム」の、「ノエル」は「リンド」のキャラクター造形や背景を深める役割があって、原作からのファンがみても、違和感がなく、アニメやゲームに逆輸入してもいいようなキャラクターになっていると言われてます。なので、リンドを軸に同じ物語を展開していくときに、リンドを補完する役割を持つ「ノエル」の出番が一番変更点が多かった形。

法月くん、いくら再演やシリーズもので新しく覚えなきゃいけないナンバーは少ないとは言え、SLAZYとデビミュの掛け持ちで大変だなぁとしみじみ観てました。

リンドを軸にするといってるので物語がスタートする時点でのリンドのイギリスのシーンからスタートして、リンドとノエルのシーンが追加される分、レムとホランドのシーンが少し短縮され、その後、主要キャラが日本に来てからの流れは基本的に同じ。

冒頭が思った以上に違うのでどういうエンディングの差が出るのかなぁと思ったのだけど、逆にエンディングは思ったほど違わなかった。というかリンドENDなんだけど、やっぱりレム様がかっこいいんだよね。。話の流れが一緒だから基本的に助けにくるのレム様だし。リンドはヒロインにとっては「兄」(実際には血がつながっていない)だから。

結局、どちらかを恋愛的な意味で選ぶというより、リツカ(ヒロイン)が人間と悪魔どちらの世界で生きるかを選ぶ話になるので。リンドENDは「レムを選ばないEND」だなと。

そこがこの舞台をきちんと単なる乙女系2.5舞台ってだけじゃなくて、統一された舞台演出の美しい物語にしてる部分ではあるんだけど、少し伸びてもいいので、もうちょいリンドENDを謳うならリンドにときめくシーンも欲しかった。

 

演出のこと:新衣装が最高

リンドEND以外の大きな変更点として。クライマックスのバトルシーンに合わせて、主要キャストに新衣装が追加された。所謂、悪魔衣装。

初演のときは皆、制服というか学園で過ごしてる服のままだったのだけど、今回は決戦の時に着替えてくる。

それが皆、よく着こなすなって感じのお腹が出ていたり、よくわからない襟がついてたりする衣装なので、似合っちゃうイケメン俳優はすごい。

 

ローエンは割とマントとかのついてるファンタジーな衣装です。あれはかわいい。

あと、個人的にローエンの演出の変更点として、吸血鬼さんに思い切り、刺されて悲鳴を上げる場面があるんですけど、そこがたまりません。本当に最高。

 

 

登場キャスト

メインでいうと、リンド、ウリエ、ジェキ、ホランドの四名が新キャストでした。

極端にだめだった人はいないけど、演技インパクト面では初演キャストに負けるけど、歌はそこそこ頑張ってるって印象だったかなぁ。

リンドとウリエは確実に初演の二人より歌はうまかったと思うのだけど、何しろ初演のウリエは褒めてるわけでも貶してるわけでもなくひたすらに「濃かった」のでw

初演のリンド兄さんの平牧くんのお顔がすっごく好きなので、今回のリンド兄さんの顔はきれいだけど、私にとって印象は少し薄いんですけど、歌手をされてるだけあって、萩尾リンドくんはお歌は今回、推しと法月くんに次いで上手かったんじゃないだろうか。平牧リンドは見た目は最高に好きだったけど、お歌がアレだったので。

ジェキの田中涼星くんはスタイルが良すぎる。気持ち悪さと歌では初演の勝ちだけど、長すぎる手足を活かして、怪しい雰囲気はしっかり出てたし、歌も悪くはなかった。個人的に田中ジェキが元月組トップスターの紫吹淳さんにそっくりすぎて観るたびに笑いをこらえていましたが、同意してくれる人が全然いなくてつらい。顔も似てるし、足が長いところも似てる。

山田ホランドは頑張ってはいたんだけど、この役に関しては初演が芸達者すぎたので、まぁ、普通の2.5次元のキャラならこんなもんだろうなぁと。今年から本格的に舞台にどんどん出てるみたいなので、山田くん本人に関しては現時点では何とも。

 

続投組は概ね、歌やダンスが上手くなっていて、初演の時に、2.5舞台としては演出はすごく好きなんだけど、歌が下手な数人が気になって仕方ない。だからやっぱり2.5にはまり切れないとか失礼なことを言っていた私としては、明らかに上手くなっていることに感動しましたよ。特に初演比較だとシキが上手くなっていた印象。もちろんまだまだだけどね。

神永くんは実はすごくいい声をしてるし、今回、アクションの切れがより増してて、体を動かしながら歌うのは大変だと思うですごいなぁと。彼は本格的なボイトレしたら2.5系ならどこいっても上手いって言われるくらいまではいけそうだなって思います。

 

で、ノエルの法くん。もちろんカンパニーで二番目に歌が上手かったのは間違えないんだけど、今回のリンドENDでのノエルさんの歌のメロディラインは実は法くん苦手なラインだったんだろうか。私的にはイマイチかなぁと。圧倒するような歌ではなかったので。忙しいとは思うけど、法くんはミュージカル俳優として評価するならもうちょっと歌のメロディはもちろん、歌を役でもっと歌ってほしいなぁと。レムENDの方は完成されてたので全く問題ないです。

 

で、ローエンさん。

春よりしっかり音がハマってたので。役の解釈が深まったのはもちろん、歌唱力、この半年でも伸びてるなって実感できて何より。ロングトーンの音ハメが明らかに良くなってるから音程というより、体幹とかなのかな。今後、難しいコーラスワークの中で自分のソロを歌うのに必須な部分だと思うので、必要なスキルが身についてきてるんだなぁと嬉しい。

あとは、3月のときも思ったけど、周り(キャストはもちろん観客からも)から歌が上手いって褒めてもらえるから2.5ミュージカルは楽しそうで何よりです。

注文をつけるとしたら所作も基本的には美しかったけど、カテコとかで時々、背中がまるくなるのよね。。背筋はちゃんと伸ばしてください。気をぬくな。。

 

 

 

今年はツキステとデビミュのおかげで2.5舞台楽しいなって思って、こうしてブログを始めているような部分もあるので、デビミュには本当に感謝です。

といいつつ、初演のDVDを私は買っていなくて、今回のDCもDVDが出るので、せめてどちらかは買おうと思っているのですけど、どちらを買うかで大いに悩んでます。

(会場特典のイベントに推しが出ないので予約してない)

 

キャスト変更組に関しては初演のが全体的には好きなんだけど、歌全般は続投組の成長も込みで再演のがいいんですよ。。あと悪魔衣装とかもあるし。

ただそもそもレム様のが好きだからなぁ。再演のDVDはリンドENDをメインで、レムENDはダイジェストらしいのが。。せめて全景映像いれてくれたらいいのに。

 

どちらがおすすめとかあったらぜひほかのひとのご意見も聞きたいです。

*1:今回、千秋楽は年末のド平日だったので入ってないのですけど、カテコで主演の神永くんが初演の前半は客席が埋まっていなかったのに、後半につれて埋まっていって、今回の再演は最初からたくさんのお客さんが来てくれたって話していたらしく、BBAは涙出そうになりましたよ